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腰の痛み
現代人と腰の痛み
現代は多くの労働が手作業から機械へと代わり、生活が便利で楽になりました。しかしなぜ、多くの人が腰痛に悩まされているのでしょうか。昔の日本人は現代人からは想像もつかないような体力があり、腰痛に悩む人も少なかったようです。ということは、便利になり過ぎて体を動かすことが少なくなったために腰痛が増えたのかもしれません。典型的なのは一日中パソコンの前に座っていたり、車の運転をするような仕事をしている人です。座って前のめりになる姿勢は猫背を強調して、本来理想的と言われる背骨のS字カーブを崩してしまいます。戦後学校教育で取り入れられた体育座りも腰痛の原因になりやすいと言われています。このような猫背で前のめりになった姿勢を自律神経の観点から考えてみると、内臓が疲れていてお腹を休ませている姿勢です。お腹を休ませている姿勢というのは一時的には悪いことではありませんが、慢性的になると常に心臓や内臓を圧迫して良くありません。それに胸を張ってお腹に力を入れることができなくなってしまい、代謝を上げて「さあ、動くぞ。」という自律神経の状態がとれなくなってしまいます。
一方で農業などの作業労働に携わっている方は「私は嫌なほど動いてるよ。」と、おっしゃるでしょう。しかし、動きの質が昔とは違います。機械に合わせて動くことが増え、右から左へ繰り返し腰をひねって動くなど、腰の一部分に負担の掛かる動作が増えています。代わりに四股(しこ)を踏むようにして、お腹に力を入れる日常動作が減りました。内臓調整療法で背骨の調整を受けて四股にチャレンジしてみてください。四股は立つことにとっての基本の動きです。相撲の「四股」は相手を倒すことが目的なので、前傾姿勢をとりますが、我々は自分がゆったりと大地に立つ感覚を養いたいので、上体の重さをしっかりと骨盤にのせてまっすぐに立ってみましょう。女性にとっても四股は大変いい動きなのでぜひやってみてください。男性に比べて一般的に女性の筋力は弱いので、この四股の姿勢をとるのに大切なこつがあります。それは上体が前のめりにならないこと。上体が弛められていて、自由に上下左右に揺することができること。そのとき下半身は力まず、重さで床(地球)にしかっりと繋がっていることが大切です。