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太りやすい・太れない

食べないダイエットはリバウンドしやすくなる

古代より人間は飢餓との闘いを続けてきました。
ようやく食事を十分に摂取できるようになったのはごく近代になってからです。
しかし地球規模で見れば、貧富の格差がどんどん広がり、人間の欲のために生態系が壊されるなど
歪んだ構造の問題も起きています。

それでも日本では各種のダイエット法が流行り、多くの人が太り過ぎだと悩んでいます。

人は、いつでも十分に食べられるわけではない時代を乗り切る中で
体にエネルギーが余っているとすぐに脂肪として蓄え
食べるものが無くエネルギーが不足すると
蓄えた脂肪を再びエネルギーに戻して消費するというメカニズムを作り進化してきました。
しかし、飽食の時代に入り飢えなく食べられるようになると
脂肪を蓄えるだけ蓄えて、それを分解して使う暇がなくなってしまったのです。

このように体外から取り入れた食べ物をエネルギーとして使ったり、脂肪として蓄えたりする作用を代謝といい
そのうち
呼吸をしたり、内臓を動かしたり、体温を調節するなど
生命維持のための活動に使われるエネルギーの代謝を基礎代謝といいます。
以前は、基礎代謝の約40%が筋肉によって消費されると言われていましたが
実は筋肉は18%程度で、最も消費量が多いのが肝臓で27%にも上ることが分かってきました。

肝臓は糖・脂質・タンパク質・ビタミンといった様々な物質の分解・合成・貯蔵を行い、常に体内の恒常性を保つためのエネルギーの調節をしています。
食べ過ぎはこの肝臓に負担をかけますが
食べるのを我慢するダイエットも
肝臓を働かせるエネルギーが不足し、肝機能低下から代謝を著しく落としてしまいます。

ですから食事を制限するダイエットは
代謝を落としたためにかえってリバウンドしやすい体質にしてしまうのです。
ダイエットには代謝を保つための質の良い食事を摂り
必要に応じ脂肪を蓄えたりも消費したりもできる代謝の良い体質を作ることが基本条件です。
具体的には朝、肝臓のために質の良いタンパク質を摂ることを心掛け、一日元気に代謝を働かせましょう。

内臓調整療法の臓器別調整法の中でも、まず最初に勉強するのが肝臓調整です。
肝臓は体内で最も大きな臓器で、命を支えるためにたくさんの仕事をしているため
昔から心臓や腎臓と合わせて「肝心要」「肝腎要」と言われるのです。

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note 佐藤 勝美|Office ONAKA TEATE