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姿勢が悪い
背骨はS字カーブでバランスをとる
背骨は横から見ると適度なS字カーブを描いています。
これを脊椎の生理的弯曲(S字カーブ)と言い、直立して生活している人間にとって、この生理的カーブは大切な役割を担っています。
重力を分散するサスペンションの役割をし、重たい頭を支えるための筋肉の負担を和らげているのです。
しかし、このS字カーブがくずれると体に色々な不調が起きやすくなります。
曲がりが強くても弱くても不調の原因になるのです。
極端に曲がりが強く猫背になっていると、首と腰はバランスを取るように反りすぎてしまいます。
あまりに反りすぎた背骨は関節が支えきれなくなり壊れてしまいます。
しかし、背骨は曲がっていればいるほど刺激が伝わりにくく、動いている時はそんなに辛くなくても、後で段々と痛くなってくることがあります。
昔は農家さんにこのようなタイプの人が多く、鍬を持って前のめりに一日中働けるのですが、時々動けなくなるほど痛くなってしまいます。
反対に曲がりが弱く、横から見てまっすぐ過ぎると
背骨はうまくサスペンションの役割ができず、固い一本の棒のようになって動いてしまいます。
そのため背骨が全体にしなやかに動くことができずに、動きやすい一部分だけで大きく動いてしまい、安全な範囲を超えて動いてしまった背骨は痛みの元になってしまいます。
近頃の若い世代にはこのようなタイプの人が増え、このようなタイプの人は衝撃によるむち打ちや、姿勢による肩こりなどが起きやすくなります。
更に厄介なことに、曲がりが弱くまっすぐな背骨は刺激が伝わりやすく、痛みを感じやすいのです。
この背骨のS字カーブは、乳児がハイハイをし出してから7歳に達するまでに安定すると言われています。
四つ足になり頭を持ち上げた時に首のカーブができて、その後立って歩き出した時に腰のカーブができるのです。
しっかりとした背骨を作り上げるためには、早く歩き出すより長くハイハイしたほうがいいんですよ。